天候や潮回りなどをリアルタイムで判断しつつ釣行できる『地元組』の奮闘を期待したい。遠征組は『予定を組む』のに種々の都合があるため、『地元組』ほどは釣行できないが、好機を逸しないようにしたい。
 これまでの九州各海域での『石鯛釣果』は、男女群島、鹿児島、佐多岬、甑島、鷹島、熊本県天草・大ヶ瀬、小ヶ瀬等であり、五島列島も下五島海域に限られているようだ。昨年もそうだが、暖水温化による石垣鯛の暴れ方が凄いようだ。小生の釣行地でも石垣鯛だけしか釣れていない。昨年と同じ傾向に思える。昨年は9月に入って石鯛が出始め、9月初旬から11月中旬まで好機であった。型は69cm、60cm、53cm、48cmと、小生と愛弟子によって7枚程度の釣果だった。
 例年に比べて数は少なく、中型の55〜60cmが数出ない年だったが、今年はどうだろうか。
 地元組を含めて、大型が姿を見せるかどうかに大いに期待している。
 南方宙釣り型の誘いだして釣る方法は別として、遠投型釣りの場合、昨年のような酷暑=海水温度の高温化は石鯛の就餌活動を鈍くし、釣果が得られない。秋に向かって一定の海水温度の上昇範囲で納まってくれれば、石鯛も広範囲の就餌活動(餌を漁って遊泳範囲を広げる意味)が始まるため、急に大型の石鯛釣果が期待できる。昨年が全くその傾向であった。春磯が不調のときには梅雨時期が期待できるのだが、昨年は梅雨時期も不調、さて今年はどうだろうか。海水温度が昨年のような『異常高温』にならなければ夏磯も石鯛の釣果は期待できる。夏から秋にむかって水温の上昇速度が鈍り、更に少しでも下がると好機が訪れよう。
 昨年は、梅雨明け後の気温の上昇(猛暑の夏季)、そして海水温度の異常な上昇(上五島海域で29℃台の海水温度、全国的にも高水温)が8月下旬まで続いたのが特徴的だった。(但し、春の海水温は異常に低かった)今年も昨年同様に春の海水温は低かったが、海水温度の上昇傾向は昨年同期より早い(昨年比較で)そのため、今年の夏の海水温度に注目したい。なぜなら、昨年は、梅雨時期の石鯛釣果は低く、秋からの釣果となった。今年もまだ石鯛の釣果は見られない。雨が少なかったことも影響しているし春からの水温上昇速度も5月前半は遅かったためと思われる。然し、春磯はダメだったものの、海水温度が上昇してきた梅雨の時期は期待している。ただ、昨年の酷暑は石鯛の釣果を拒み、石垣鯛のオンパレードとなった。暖海性の石垣鯛の独壇場となり、石鯛が『遠慮?』したのであろうか。
 今年の梅雨は、6月18日に、これまで入梅発表が無かった北陸、東北南部、東北北部が梅雨入りし、梅雨が無い北海道と梅雨明した沖縄を除いて日本全土が梅雨を過ごすことになる。今年の梅雨は「雨が少ない・・・空梅雨か」と言われてきたが、台風4号によりどのように変わるか注目したい。
 過去5年間の梅雨入りと、梅雨明『梅雨の期間』の記録をみると次のとおり。
    

T. 
    





北部九州       福岡県、佐賀県、
長崎県、熊本県、
大分県、宮崎県、



【鹿児島県=種子島、
屋久島、硫黄島、黒島、
竹島、甑島、口之島、
中之島、諏訪之瀬島、
奄美群島(本島の他、
与路島等を含む)】と
【沖縄県】は除く。     
 西暦  平成  入梅発表日 梅雨明発表   梅雨期間 入梅日から梅雨明日の前日迄      
 2008 H.20   5月28日  7月 6日  39日間
 2009  H.21  6月 3日  8月 4日  62日間
 2010  H.22  6月12日  7月17日  34日間
 2011  H.23  5月21日  7月 8日  48日間
 2012  H.24  6月 8日  7月23日  45日間
今年の入梅   5月27日  ?  ?

U.









 
V.






 



W.











                                        2013.6.25   福岡・・遠賀・・   Y.M 記 

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